GIGO史

今日は27ページ目『現実』からです。

そんなこんなでショップに置いてもらえる事になったはいいが、
勿論!委託(こっちが材料等を負担して置く事)!!
見栄えがするだけの商品数に加え、世界観を表現する為のディスプレイ等
想像以上に準備するのにお金がかかり、いきなりピンチ!!

新作を作って商品を増やしたいがそのお金を作る為にバイトを増やすハメに…。

そして、素人紛いの作品がそんな簡単に売れる訳でも無く、、
大学を卒業するまでの1年間で3アイテム(合計1万円未満)だったと思う。

しかし、男たるもの!!一度目指した目標はそう簡単にあきらめが付く訳では無く
周りが就活をしている時もシコシコ作品を作っていた。

勿論、親が不安視している事はバリバリ伝わっていたが、
『今一番すべき事』が自分には創作するしか無いと思っていたのだ。

そして、4年間の大学生活の終わり間際、一番押さえるべきオカン用に
ペンダントを作製して一つの願いを伝えに実家に直談判しにいった。
「25歳までには必ず結果を残すから東京の彫金の専門学校に行かして欲しい!」
私立の大学に仕送りありで4年間通った上に、
今度は東京の専門学校のお金を出して欲しい!など
どんだけの身分やねん!!って自分でも分かっていたが、
その当時の俺はとにかく頭を下げるしか道は無く
親も地元に帰って彫金をやられてもうまくいかない事は100も承知で
だからと言って、夢を諦めさせる訳にもいかなかったのだろう
普段無口な親父が「東京で真剣にやってみろ!」っと言ってくれたのだ。

そして、GIGORの運命は東京での2年間の有余が出来た。

次は28ページ『東京(川崎)』へつづく。