製作その6ー新作原型製作編ー(連載No.12)

【原型鋳造をしsilverへ】

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鋳造-ちゅうぞう-とは、
材料(銀)を融点よりも高い温度で熱して
液体にしたあと型に流し込み、
冷やして目的の形状に固める加工方法である。
宝飾では石膏型を使うことが主で
石膏型では原形を高温で溶ける材料で制作し
原形を石膏で塗り固めた後、高温で熱し
原形を除去してそこに材料(銀)を流し込み
形を形成する。
by Wikipediaより^^;

いやぁ〜・・・

自分の言葉で説明をしようとしたのだが
行程がとても複雑なうえ
手法も一辺倒では無い為に断念。。

Wikiさんがとても簡略的に描いていたので
記載しましたが、本当に色々ありますので
気になる方は『シルバー鋳造のやり方』等で
検索してみて下さい。

遠心と吸引加圧が出てくるかと思います。
GIGORは全て吸引加圧式で鋳造を行います。

本題です。

上記の方法で鋳造を行うのですが
理論上、仕方が無く起きる事案があります。

『収縮』
鋳造行程上、銀が膨張した状態で流し込まれ
冷えて収縮してから石膏から取り出すので
理論上、引けが生じ収縮したモノになります。
大きいモノになれば引けの率も上がり
どこまで小さく上がってくるかは
経験でしか分りません。
(等倍キャストの技術法も存在はします)

『単純に失敗』
いくら最新の機材を使用し、
季節や気温ごとの管理を行っても
さまざまな条件が重なり
失敗する事もあります。
通常のモノなら変えがきくのですが
原型WAXの時だけは失敗しないよう
祈るしかありません。
(過去に3回だけ失敗したトラウマがあります)

今回の子は・・・。

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無事に関所を通過し
収縮具合も予想通りの上出来くんです!

次はこの子のバランスを整え
より細部まで研ぎすましていき
型を取れるように
原型仕上げを行っていきます。

【原型仕上げ】へつづく。