製作その6ー新作原型製作編ー(連載No.14)

【原型仕上げ-その2-】

全ての巣埋めが出来たら次に仕上げです。

腕の形に再度形成し直し、
気になる部分はヤスリを使い、削っていき
画像のリューターポイントを使用し
綺麗に仕上げ上げていきます。
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昔、ホント18年程前に彫金を始めた頃は、
彫金道具も近所のホームセンターで
手に入るレベルの道具しか無い中で
作業を行っており、必然的に
リューターポイントの先が仕上げたい場所に
入らな箇所が出てきていました。
その頃の自分は
「ペーパーが入らないんだから仕方が無い」と
自分に言い聞かせ
地肌が汚いまま次の行程へと進んでいました。

今18年前の自分にモノ申せるならば
言ってあげたい。
「仕方が無いで済むのは今時点の技術が
足りないのでは無く、自分の拘りの低さの
現れだよ。その隙間に入る道具を自分で
作ってでも、その隙間の地肌を綺麗にしないと
本当の感動を人に与える事は出来ないよ」と

正しく、
この子がこれからうまれる子供達の
親型になるのです。

慎重に思いを込め仕上げていきます。
勿論、裏の細部まで360度完璧に!
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【原型仕上げ-その3-】へつづく。