GIGO史-8-

今日は33ページ目『退職その2』からです。

2001年/24歳/M`sコレクションに入社半年/時給800円
仕事内容は石留め作業に、客注用の急ぎのサイズ直し。

前もって、知っておいてもらいたい事は
時給800円に、作業場に固定されたリューターやバフ(グラインダー)以外の
全ての道具や、ペパー等の消耗品。そして、作業を行なう過程に発生する
不良品や石割れは、全て自腹で弁償をすると言う事です!

*仮に、石留め作業の場合*
仕上がった状態で、後は僕が石を留めて、仕上げ直すだけ。なのだが、
届いたキャスト(非完成品)に、石留めをして、仕上げ直す段階で
キャスト不良が見つかった場合でも、どの段階で誰が不良品にしたかが
判断出来ない為、最後に触れていた『僕!?』が、そのキャスト代金を
払って、弁償する事になります。。
分かりますか!?
上司いわく、
「自分の作業をやり始めるまえに、キャスト不良に気づかないオマエが悪い」
です。
そして、石留めをする石自体も同様。
・最初からクラック(ヒビが入っている事)のある石を選んでしまったり
 作業をしている中で、石が欠けたり割れたら、その石代を弁償。
・石留めが完璧で無い場合は、やり直しか、最悪そのキャスト代+石代を弁償。

そして、一番怖いのが
*急ぎのサイズ直し作業*
M`sコレクションでは天然石を使用した商品が多い為、
在庫はあるにしても基本的には店頭に並んだ商品を、直接お客様に選んで頂き
その選んだ指輪をお客様用にサイズ直しをしてお渡しするシステムだった為
毎日、指輪が売れる度にサイズ直しを行なっていた記憶がある。
勿論、その選んで頂いた商品の石を割る訳にはいかないし、
割れた場合は、上司のお怒り+お客様への謝罪+商品代金の自腹である。。
その石の硬度が低く、元々割れやすそうな商品や10号以上のサイズUP等の
無理難題も、一切関係ありません。
『お客様がお選びになった商品を30分以内に、お客様のサイズにする!』
です。

その上、当時のM`sコレクション原宿店では1本10万円を超える『Nagual』の
商品や、完全1点モノの『ホピ族』のインディアンジュエリーも扱っていた為、
毎日、毎日、「今日も、どうか高価な指輪が売れませんよ〜にっ!!」っと
祈りながら朝礼をしていた記憶もある。

だって、ホントに嫌で嫌でイヤやったもん!!!
時給800円でフル出勤しても18万位でしょ!?
そこから、作業をするにあたり必然的に消耗されるペーパーや道具類の購入代金。
そして、1ヶ月間の自腹代金を差し引いてみっ!?
リアルに毎月8万円位しか残らへんで!!!
その8万円で、家賃5万円と交通費/光熱費/自分のブランドの作品作りに
かかるお金でしょ!?

無理ムリ。。

けど無理でも、俺は25歳までには結果を出さへんと、アカンねん!!
大学卒業時にオカンに頭を下げて
「25歳までには必ず結果を残すから東京の彫金の専門学校に行かして欲しい!」
って、言い切ったねんから!
自分の人生を決める時間はもうあと少ししか無いねんから!!

この状況まま、9ヶ月/10ヶ月/11ヶ月と過ぎていき
気がついた時には、キャスト不良も石の判別も、石留めも、サイズ直しも
失敗無く作業が出来るまでになっていた。

給料は800円のままだったが、ミスが無い分、自分のブランドに費やすお金が
少しづつ増えて、作品も少しづつ増えていった。

そして、入社から丁度1年が経った4月。
自分の25歳の誕生日月でもある4月に、
自分が入社当時から目標に、そして心に決めていた出来事が起きたのである。

次回に続く。。

次は36ページ『退職その3』へつづく。
(『退職』ってタイトルにするにはやっぱり早かったな..^^;)

 

本年もこんな感じで、『GIGOR』に対する自分の想い入れや
大切にしている事、そして伝えたい事を記載してまいります。
本年も何卒温かく見守ってやって下さい^^

最後に、僕が元日に見た夕日をお届け致します。

この文章を読んでくださる皆様が
笑顔に包まれた一年を過ごせれますよう
願いをかけときました^^